毎回とても楽しくてやりがいのあるミッションです。この記事では、私がどのようにプロセスのすべての段階にアプローチするかを共有し、Adobe Illustratorでベクターイラストを作成するための一般的なテクニックを提供したいと思います。うまくいけば、これらのテクニックが役に立つと思います。
ベクターイラストを作成する前に考えるべきこと
01. 大きさと比率
ベクターで作るイラストは拡大しても縮小しても品質を損なうことはありませんが、イラストの画面比率は決めなければなりません。
ほとんどのスクリーンでは、4:3か、16:9が一般的な基準ですのでよくこの比率を使います。また、ベクターデータは作成時、大きく作ると作業しやすいです。それはハンドルやパスを的確に操作できるからです。
(小さく作ると掴みたいパスがなかなか掴めなかったりもどかしく時間をロスすることは言うまでもありません。)
02. 構図
イラストを作るとき配置やバランスについてあれこれ悩んで時間がかかってしまうのはどのイラストレーターでも共通することです。
仕事を円滑に進めるためにも私がとても気に入っているのは、三分割法のルールです。これは簡単で、とても便利です。
以前、デザインの黄金比の記事でも紹介したことです。黄金比はデザインだけではなく、イラストにも十分応用できます。黄金比の三分割のルールを使えば、悩んでた配置もすんなりとハマってくれると思います。
03. 遠近感
イラストをより自然に見せるには、奥行きを作りましょう。奥行きを作るには手前に物や人物を置き、それより半分くらいの大きさでまた、物か人物を配置するといいと思います。
手前と奥で遠近感を出すときは見せたいものを手前にしてもいいし、奥でも面白いイラストになります。
遠近感を演出することで、イラストを見ている人を「絵の中にいる」ような気分にすることができるし、イラストの世界観に説得力をもたせることができます。
04. ディテール
ディテールを追加することは、あなたのイラストをより魅力的なものにする素晴らしい方法です。徹底した作品であればあるほど、人はそれを探求したくなるでしょうし、より真実味のある作品になるでしょう。
注意しなければいけないことは、ディテールを追加することは時間がかかるということです。もし仕事でイラストを制作するならば、労働時間も考慮しながら作業しましょう。
妥協して制作が終わるかもしれませんが、苦悩した作業工程は次の経験に生きてくると思います。
05. 失敗
失敗を恐れないでください。構図や色使いが上手な人は、常にいます。そして、あなたのイラストは完璧ではありませんし、時間が経つにつれてイラストを客観視できるようになるので多くの改善点に気づくでしょう。
イラストが日々上達する方法の一つは、間違いを犯すことです。
しかしここで注意しなければいけないことは、「適当でいい」とは違うということ。
物語を伝える
童話や昔話から世間話まで、人々はストーリーをもとに人生の参考や反面教師として生きてきました。イラストと物語は密接な関係があります。
イラストレーションは静止画のように見えるかもしれませんが、そうである必要はありません。ただの一枚絵にするのではなく、ストーリーを想像することで絵は想像よりもっと説得力を増しドラマチックになります。
そのイラストにはどんなストーリーがありますか?
静止画の中にストーリーを作るのは、思っているよりも簡単です。イラレのアートワークが映画の中間フレームになっていると想像してみましょう。
そのイラストの前に何があったのか、その後に何が起こるのか考えてみましょう。そして今起きていることについても考えてみましょう。何がきっかけでその物語になったのか?
重要なのは受け止められ方
物語の芸術は、見る人に何を伝えるかではなく、あなたが伝えようとしていることを人々がどう受け止めるかが重要なのです。良い物語は、人々の感情や記憶から力を得て、見る人の心に響くものです。
そして自分が本当に興味を持ったことは、他の人にも評価される可能性があります。
アイデアを生み出す
私の考えでは、アイデアを生み出すプロセスの中で最も重要な部分は落書きだと思います。この楽しくてシンプルな活動は、たくさんのアイデアをすぐに生み出すことができます。もちろん、後でそれらをふるいにかける必要がありますが、この時点で重要なのは量です。
作業を始める前にしなければならないことは、ランダムなものを描き始めることです。難しいことを考えなくても、潜在意識がすべての作業をしてくれるのが落書きの良いところです。
自分の周りの世界を観察し、インスピレーションを感じましょう。すべての新しいアイデアは古いものの組み合わせなので、自分の箱の外で考えてみてください。
スケッチ
紙のスケッチは、自分の最初のアイデアを書き留めることと同じです。紙のスケッチは、プロポーションや構図を逃さないことにも役立ちます。
私は紙に描いたイラストを携帯の写真にとってPCに送ってイラレの下絵にするのがいつもの作業工程です。人によってはイラストをスキャンないし、写真を撮らずにイラストを見ながらベクターに起こす人もいると思います。作り方は人それぞれで好みだと思います。
アイデアと再現力
素晴らしい構図や設定、アイディアは人々をワクワクさせます。イラストを描くときに最初の想像では素晴らしいイラストをイメージしていたのに実際にイラストを描き進めていくとがっかりすることがあります。
なぜイラストを描き進めていくとがっかりしていくかというと、最初の素晴らしいイメージを十分に描けないことがあるからです。
その逆も然りで、十分な画力がありながらも、いいアイディアが浮かばない場合もあります。つまり良いイラストレーターであるためには想像力と画力のどちらも必要ということです。
完璧と客観視
完璧を追求することに囚われてはいけません。もし煮詰まったり、スランプに陥ったら一旦イラストから離れましょう。
一回休憩をとったり、作業を止めて翌日イラストを見てみると前日よりも改善点が見えてきます。時間をあけることで、イラストを客観視することができます。
しかし注意点は、あまりにも長い間(例えば一週間)作品から離れてしまうと感覚や伝えたいことがわからなくなってしまうので1~2日のうちに復帰しましょう。
まとめ
イラストレーションは、あなたのスキルの多くを向上させ、描画技術、色、構図を試してみるのに最適な方法です。これらのスキルは、どのような創造的な分野(アニメーションやウェブデザインなど、いくつかの名前を挙げると)でも、より良い専門家になるでしょう。
ただ、イラストそのものの画力アップは忍耐を必要とし、急成長することはほとんどないことを覚えておいてください。イラストの画力アップはただひたすら描き続けることだけです。
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