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着物とデザインと私

先日4年ぶりくらいに着物を買いました。
いつも手入れが楽なポリの着物を買うのですが、人生で初めて木綿の着物を購入してみました。
着物届いたものの一式
未開封でももうかわいい。

こちらの木綿は、なんと日本で一社しか製造してない伊勢木綿というとても貴重な木綿なんです。
通販でひと目みてこの木綿の優しい色と風合いがすごく素敵でほしくなったのですが
お値段のこともあり、我慢していたんです。
それから、3・4年経ち思い切って購入に至りました。
着物開封
手にとって見て、手仕事の細やかさがわかりました。
とても素敵な製品です!買ってよかった!たくさん着ようと思います。
伊勢木綿の拡大

きもの阿波和

↑こちらで購入しました★

着物にまつわる私の話

私が着物を愛用するきっかけはひも解くと祖母でした。
昔の人だったら普通かもしれませんが祖母は和裁をする人でした。

姉の成人式のときの準備で、祖母が自分で作った振袖を陰干ししたり畳んだりしている姿がとてもかっこいいと思ったのを覚えています。

着物の美しさに惚れ惚れする可成屋
祖母の中には普通に「着物の扱い」が体に染みついていました。
そのとき私は着物の知識が全くなくたたみ方も分からないので振袖を触ることもできなかったのです。

祖母への憧れと、着物に触れられなかった自分が心に残って、大人になったら着物のことを知っている大人になろうと思いました。

それから10年くらいは着物から疎遠になっていましたが、ネットで普段着として着物を着ている人達を見てる機会が増えてきました。
再びふつふつと着物のあこがれが芽吹いて、着物の着付け教室を個人でしている方を見つけて着物の着付け方と扱い方を教えてもらいました。

着物の知識を身に着けることによって父と母の祖母たちが守った宝物を私も守っていけることができるのがとてもワクワクドキドキします。
両祖母はもういないのですが、着物や長襦袢、腰ひも…祖母の残したものを触ってると
「これ可愛いでしょう?」「これは、こうすると便利だよ」なんて会話をしているような錯覚になります。

着物とデザインの話

私の持論ですがデザイナーに個性は必要ないと思っています。奇抜なセンスや洋服など身に着ける必要はありません。
デザイナーは一般の方たちにハマるデザインをするのが仕事ですから、極端な個性はむしろデザインの邪魔でしかありません。
では他と差をつけるにはどうしたらいいか?大丈夫です。
何気ないデザインでもあなたの個性はにじみ出ています。あなたの顔やしぐさと同じなんです。ちゃんと程よいスパイスとしてデザインに反映されているんです。

個性は必要ないですが、勉強は必要だと思っています。そう、勉強は必要なんです!
今まで歴史の中で作られてきたデザインや今の流行りは知っておかなければなりません。
その中でも大事なポイントの一つが「和風」です。これは日本人のデザイナーならば知っておきたい知識です。
前置きが長くなりましたが、着物とデザインがここでつながります。

着物には和柄がたくさんちりばめられているし、色彩の勉強にもなります。
縁起物や季節柄、和風のデザインにはどれも欠かせない知識です。

例えば植物の「南天」は冬のに赤い実をつける植物です。「難を転ずる」として冬の時節をもった縁起物です。
「七宝」は、円形が永遠に繰り返すことから「円満」「良縁」などの縁起の良い柄です。
ですから、結婚やお祝い事には向いてますし、逆に仏には避けた方がよい柄です。

縁起柄の解説

着物の人を描くにしても着付けるポイントがかなり役に立ちます。体と着物を美しく見せるポイントがあるのです。

日本人はシンプルなデザインに意味や遊び心を持たせて日々の生活を楽しんでいました。
着物には心がときめく新しい発見がたくさんあります。
私は着物を愛でることで「和」を知りました。

デザインのヒントは身近な生活の中にあります。
この話も参考の一つとして考えていただければ幸いです。
ここまで読んでくださってありがとうございました。

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