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フォントから文字ロゴの作り方【表紙にもオススメ】

自分でタイトルロゴを作ってみたい!そんな需要は多いと思います。しかし、イチから文字を作るなんて大変でどこからどうやって作ったらいいかわからない。もし、ロゴを手作りしたいなら既存のフォントを使ってみることをおすすめします。

ロゴにどんな印象をもたせたいか

ロゴを作る前に、ロゴを使う製品について考えましょう。私がロゴを作るときはまずお客様にどのように使うか、ターゲットの年齢などをお伺いします。ロゴは使い方によって作り方も変わってきます。ロゴにどんな印象をもたせたいかによって作業も変わってきます。

太いロゴ

太いロゴだと強さを表現できます。フォントをベースに使う場合は、角ゴシックのボールドが強さをだすならオススメです。

もし丸ゴシックのボールドなら、ぽてっとした印象になるので可愛い印象にもなります。

細いロゴ

細いロゴは繊細さやスタイリッシュ、エレガントな表現に向いています。繊細なロゴをつくる際にフォントを使うなら角ゴシックのライトが一番使いやすいです。

明朝は使いにくいですが知的な印象になります。

フォントをロゴにするための加工

フォントベースのロゴ作成は一見簡単そうですが、それでも色々試行錯誤が必要です。

ロゴに製品のモチーフを入れる

ロゴを作る際によく使う技法です。製品をイメージさせるアイテムをロゴの中に入れます。この加工はひと目を引きやすいのでロゴを面白くしますよ。

例えば

  • 生き物系のロゴなら目や耳、ヒゲを入れる
  • 化学的なものならビーカーなど
  • 植物は二葉などの葉っぱ
  • 海や水関係なら波の模様
  • パン屋さんならクロワッサンや食パンなどシルエットでわかるもの

リズムを作る

ロゴの文字やそのまわりのデザインの線を短くしたり長くしたりしてロゴにリズムをもたせるとまとまりが出やすいです。これは言葉では説明しづらいので下記のロゴ作成で解説します。

文字を直接加工する

フォントっぽさをなくすために必ず必要な加工です。フォントの文字の一部を消したり、長くしたり、曲げたりします。

ロゴには愛情を

ロゴにはたっぷり愛情をかけてください。まるで料理するみたいですね笑。

可愛いロゴ、レトロ風ロゴ、かっこいいロゴ。様々なロゴがありますが、ロゴによって商品の売り上げは変わります。

パッケージ買いってよくいいますよね。よく錬られたロゴはひと目を引きます。「この商品をパッケージ買いさせるんだ」って気持ちで愛情いっぱいかけて作ってください。

ただ、「愛情=時間」ではないので注意です。もし仕事でロゴ作成する場合は作業時間が長くなりすぎないように適度に切り上げましょう。

フォントからロゴを作る

リズム重視のロゴ

実際にフォントをベースにロゴを作成します。「ほうじ茶大福論」タイトルは適当につけました。このタイトルのイメージは「サラダ記念日」みたいな感じです。ある女性がほうじ茶と大福からおこるストーリーで自分の人生や将来について考える。そんなイメージです。

フォントからロゴをつくる図解1

上記で述べた「リズムを作る」ことを細い線と文字の一部を引っ張って表現してます。文字を斜めにしたのはやはりリズムです。文字を斜めにすることで単調なフォントも遊び心が出てきます。

「茶」にはお茶の湯気を表現しています。モチーフを入れると、ロゴ感がぐっと増します。

作ったロゴの使用例

陽気さと知的なロゴ

上記でも述べたとおり明朝は知的な印象になります。こちらのロゴは文字とおり「昆虫の身体の模様にフォーカスした図録」です。

タイトルの内容からロゴに反映できるモチーフを考えます。とりあえず昆虫と幾何学模様をロゴに反映させる。

フォントからロゴをつくる図解2

読者の目を引きたいのでデザインを足します。英文字の筆記遺体をイメージして漢字の一部を変更します。

このように筆記体をイメージさせる曲線をロゴに入れ込むとエレガント・清潔感が出てきます。

たくさん入れすぎると何がなんだかわからなくなるので入れすぎ注意。さり気なく、雰囲気を大事にします。

ロゴの使用例

ノスタルジックなロゴ

こちらはシンプルな加工です。タイトルはすべてサンプルですので適当です。「いろはカンパネラ」は人生を淡々と語っていく映画のイメージです。例えば「フォレスト・ガンプ一期一会」のような。

ロゴはシンプルに2つの加工しかしていません。

文字を白線で切ります。これは最近よく見かける技法です。この加工はロゴとして雰囲気が出ます。

何ていうんでしょう、文字が丁寧な印象になります。まるで「止め・はね・はらい」の「止め」をしてるかのような感じです。

フォントからロゴをつくる図解3

2つ目の加工は文字の角を丸くしました。水に滲んだような柔らかい印象になります。

仕上げに斜めの飾り罫を入れました。飾り罫は便利ですよね。デザインをまとめてくれるのでいつも助けられています。

フォントから作ったロゴの使用例

細さを生かしたロゴ

細いロゴは繊細で清潔な印象を与えます。もし表紙が絵なら絵を邪魔しないメリットがあります。

「日奈子さんは推しが富士山だ」。これはラノベをイメージしています。最近こんなタイトル多いですよね。「〇〇さんは〇〇だ」・・・。恋愛対象が「物」である方が時々いらっしゃいますが「日奈子さん」もその一人です。富士山を恋愛対象として愛でています。

話は戻しまして、これは見た目通り細いロゴを作ります。これもリズムを出していきます。細い文字は周りにデザインを入れるとそのデザインに負けてしまうし、ガチャガチャデザインを入れ込むと細さのもつ綺麗さが失われますのでシンプルでいくのがオススメです。

フォントからロゴをつくる図解4

遊び心を入れるために文字の邪魔にならない程度に線を足します。文字の線を2本線にするとクラシックな印象になります。そして「推し」は崇拝の対象なのでキラキラにします。

フォントから作ったロゴのサンプル

フォントを使う注意点

フォントには商用利用可個人使用のみの2つがあります。フォントを使用する前にはよく調べてから使用してくださいね!

ロゴを作る際のアドバイス

少年誌でキャラクターを作るときシルエットだけでどのキャラクターか判断できるようにつくることが鉄則ですよね。

私はロゴも同じだと思っています。色々な色を使ってロゴを作っているのを見かけることがあります。

もし印刷の都合上、一色で刷るときに色に頼ってデザインしてたロゴはつまらないものになる可能性があります。

一色でも素晴らしいロゴが優れたロゴだと考えています。しかし、これは個人的な考えなので私からのささやかなアドバイスと捉えてください。

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まとめ

色々これをする、あれをする・・・と紹介しましたが、絶対モチーフを入れなければ行けない、加工しなければいけないものではないですよ!

良いロゴを作る上でのアドバイスは「色々試行錯誤すること」に尽きます。ロゴにデザインを付けたり外したりしてデザインはとても時間がかかります。

もし何が正解か解らなくなったら一度休憩してください。休憩から帰ってくると頭がスッキリして、当初考えてたデザインのイメージが再び頭に戻ってきてくれます。

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